まずは投資信託から始めてみよう

 

結婚したとき、私はほとんど資産を持っていなかった。正確に言うと、30万円ほどだ。

 

ギャンブルや車・バイクなどお金のかかる趣味は特にやらなかったが、年に2回ほど一人でも海外旅行、月に二回以上は東京にいる友人や彼女と会うために宇都宮から東京へ、自炊はしなかったので基本毎日外食…そんな生活をしていたら、貯金なんてなかったし、投資のことを考える暇もなく、お金は右から左へ流れていった。

 

結婚する直前、同い年28歳の彼女にいくら貯金しているかを聞いてみたところ、500万近く貯金があり、驚いた。逆に、彼女も私の貯金額を聞いて、驚いたようだった。

 

結婚して一緒に住むようになると、生活のインフラ(家賃、電気ガス水道、インターネット)が半分負担になるだけでなく、交際費や食費も減ったため、ようやく私に投資について考えてみるかという余裕ができた。

 

ちょうど2014年からNISAが始まり、余裕資金の使いみちや今後の子供や老後への備えについて検討するタイミングとしては、良好であった。

 

ただ、投資と言っても、選択肢は膨大にあった。

 

株、外貨、投資信託、保険、不動産…そして、株と一口にいっても、どの株に投資するかはまた何千何万とある選択肢の中から選ばなくてはならない。

 

私は何から手をつけていいかわからなくなったので、投資に関する書籍を読み漁ってみたが、どの書籍にも共通するのは分散投資である。

 

ウォール街のランダム・ウォーカー」でも「卵は一つのかごに盛るな」という説をアメリカの市場データを使って論理的に実証している。

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B07VR1CCHV/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

 

もちろん、資産に余裕があれば、自分で世界中の投資先に分散するのが一番良いのだろうけど、サラリーマンである私にはそれは難しいし、どの投資先が適切なのかを調べる時間も余力もないので、投資信託からはじめてことにした。

 

中野晴啓さんが書いた「投資信託はこの9本から選びなさい」は、初心者がとっつきやすい、以下の3点を抑えたファンドを紹介している。

 

1、コストが安く、2、分散投資 3,人気な(資金総額がずっと増えている)

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B00EE12V1M/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

 

中野晴啓さんはセゾン投信の社長でもあるので、セゾン投信のファンドが2つ含まれていて、ポジショントークというか手前味噌な気もしなくもないが、投資信託に限らず、金融知識としても有用な本であった。

 

私はこの本を読んで、紹介されていたいくつかのファンドに投資してみることにした。

 

投資するにあたり、いくら投資すべきか・いくら貯蓄に回すべきかについて妻と検討してみたが、結論としては200万円ほど現金を持っていれば、有事の際には対応できるということになったので、それ以外は投資に回すことにした。

 

引越しや車の購入などは、前もって現金を準備する余裕があるので、突発の入院や怪我などで必要な金額くらいがあればよいという結論になった。妻の会社も私の会社も、高額な医療費に対しては健康保険から還付されることがわかったので、還付されるまでに必要な金額さえ持っておけば良い。

 

セゾン投信でいうと、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに35000円、セゾン資産形成の達人ファンドに45000円で積立投資をはじめた。

 

上記以外だと、SBI証券で 三井住友TAM-SBI資産設計オープン(資産成長型)に30000円、三井住友TAM-SMTグローバル株式インデックス・オープンに30000円、三井住友TAM-世界経済インデックスファンドに40000円。そしてユニオン投信に50000円。

 

生活費以外の二人のお金をほとんど全て投信に突っ込んだようなもので、私の両親は良い顔をしなかったが、妻と私は合理的な判断ができたと考えていた。

 

次回からはそれぞれのファンドの運用成績を紹介しようと思う。